世田谷区にある龍雲寺というところで、座禅を組んできた。
龍雲寺 洗心坐禅会
こちらでは、毎週日曜日の朝6:30から坐禅会を開いている。
その坐禅会に参加してみた。
はじめ、寺に入ると、
「座るのははじめてですか?」
と聞かれ、何を言っているのか分からなかった。
どうやら、座禅を組むこと→坐ると言うらしい。
なんとなく察して、
「はい。はじめてです。」
というと少し待ってから、寺の住職さんが丁寧に座禅の組み方を教えてくれた。
このお寺は臨済宗妙心寺派のお寺で、
座禅の組み方も寺の宗派によって異なるらしい。
ここからは、臨済宗妙心寺派の座禅の組み方。
まず、座禅は下の3つを整えることが目的。
①姿勢
②呼吸
③心
①と②が整うと自然と③が整ってくることになるという。
[姿勢]
・ざぶとんなどをいれて、お尻を高くする。
・あぐらをかいて、辛くなければ両足首を自分の太ももの内側に乗せる。(辛ければ片方でも、載せなくても良い)
・上半身を前後左右に揺らして安定する体制に持っていく。そして頭の上から1本の糸で引っ張られるような意識で背筋、首、頭を伸ばす。
・上半身が作れたら、両手をへその前に持ってきて、手を輪する。(座禅でよくみる形。定印というらしい)親指と親指の間はほんの少しくっつけるか、紙一枚がはさまる程度に。
・目は少し開けて、自分の座っているところから1.5mくらい前の地面をぼーっとみるようにする。
[呼吸]
・息を吸うのはいつも通りに行い、息を吐くときは、深く、ゆっくりと吐き出す。
・吸う→吐くをひとつの固まりとして、1〜10数え、10回繰り返す。
・10までいったら、また1に戻る。その繰り返し
この寺では25分1セットx3
この組み方はこの宗派のやり方なので、
壁に向かって目を閉じる、手の組み方は両膝において輪を作る、数字は数えない、
など、宗派によって方法は様々らしい。
この姿勢と呼吸を保つことで、自然と心も整ってくる。
日頃、気が向いたときに瞑想に近いことはやっていたんだけど、
あらためてしっかりとやり方を教わり、座禅を組むのは非常にいい。
小鳥のさえずりしか聞こえない静かすぎない朝の静寂の中で、ただ坐り、数字を数える。
心がとても静かになる。
普通に生活していると、
ついつい、人生のことや仕事のことやどうでもいい事や、ちょっとした家事とか、
ぐるぐると頭に浮かんでしまう。
座禅は、心の花瓶からめぐりの悪い水を一度捨てるような、そういう澄んだ効能を得られる。
5分でも暇な時に座ってみよう。いや、忙しい時にこそ。
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